こんにちは。
2月ももう今日で終わりですね。ほんと年々日が経つのが早く感じます。
特にこの1~3月なんかは『一月往ぬる二月逃げる三月去る』と慣用句にもあるように慌ただしく過ぎ去る為、よくできた言葉だなと常々思います。
先週末、寒波が居座り大雪のところも多かったですね。出掛けている際、晴れ間に雪が降っていたので、そう言えばこの天候を表現する言葉があったなとふと思い出しました。それが“狸(たぬき)の嫁入り”です。
今回は、“狸の嫁入り”について緩く話そうかと思います。“狐の嫁入りは” ご存じの方が多いかと思います。
晴れ間に雨が降る天気雨のことを“狐の嫁入り”と云うのに対し、晴れ間に雪が降る天気雪ことを“狸の嫁入り”と表現します。狐の嫁入りは、狐が嫁入り行列を日の出る内にとり行う為に、それを隠そうと雨を降らせている、人を化かしていると云うところからきています。狸も狐と同じように人を化かす動物と言われています。そこから、雨と雪を区別する為にそう云われているみたいです。
ただ、これは関西地域で伝承されている表現らしいですね。言葉に限らず地域によって違いがあるのは面白いです。
ちなみに、天気雪は冬の季語で風花(かざはな)とも表現されたりします。 日本語って複雑で奥ゆかしくてイケてる表現が沢山あって素敵だなと思います。